2025年06月21日 永窪綾子さんの「てのひら詩集II」、「てのひら詩集III」の2冊が出版されました

永窪綾子さんの『てのひら詩集II』と『てのひら詩集III』がそれぞれ4月と6月に出版されました。今年1月20日にこのホームページでご紹介した『てのひら詩集Ⅰ』(2024年12月25日発行)の続編となるものです。

詩人で日本児童文学者協会の会員の永窪綾子さんは養父市のご出身で、現在、所沢市在住、詩・童話・エッセイ・コラムなどを様々な機会に発表され、出版されています。2024年度出版された『きまぐれ ねこ殿』は三越左千夫少年詩賞(特別賞)に選出されるなど、いまも創作活動で私たちを楽しませて下さっています。

1月にご紹介しましたように、「てのひら詩集」は永窪さんが2009年<馬頭琴奏者バトオチル先生と行くモンゴルの旅>に参加された旅の経験からはじまりました。2024年まで何度も訪ねられたモンゴルへの旅の経験を中心に、「てのひら詩集」シリーズとして冊子で発表され、その後、池本幸生・東京大学名誉教授のお薦めで、まず20号までをまとめて『てのひら詩集Ⅰ』としてアライコダイ研究所より出版されました。今回御紹介するのはその続編II部(冊子21~38号)、III部(39~58号)となります。

モンゴルやスリランカへの旅での出会い、故郷の思い出、身辺の出来事からさまざまな詩がうまれ、随筆となり、「幼い子のなぞなぞ詩」となって詩集に収められています。
冊子「てのひら詩集」に掲載されたあとがきもそのまま掲載されていて、永窪さんとモンゴルやスリランカの人たち…遊牧家族、高僧、学者、さらに日本の歴史的人物とのご縁や交流についても触れられています。この間、新型コロナウイルス、ロシアのウクライナ侵攻など今も続く不幸な出来事が次々に起こったわけですが、永窪さんの文章と共に振りかえるとき、このような国を超えた人とのつながりの大切さを改めて強く感じました。

詩集に使用されている切り紙絵は全部、永窪さんによるものです。 ハサミ一つで創られた切り紙絵は、詩と共に永窪さんが出合われたすべてのものへの細やかな愛情と希望が込められているのを感じます。                  

切り紙絵:永窪綾子

文責:柳沢

てのひら詩集II」(2025年4月12日)、「てのひら詩集III」(2025年6月8日)

永窪綾子 著 アライコダイ研究所 発行 各 定価1500円(税別)

(アマゾンからも購入できます。)

永窪綾子さんご連絡先:090-6476-2893(携帯)、携帯メール:a8-nagakubo@gmail.com